新型コロナウイルスの感染防止対策で、各球場で収容人数50%の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、キーマンとなった選手を取り上げて、パ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<埼玉西武ライオンズ/源田 壮亮/チーム成績:3勝3敗>
今季絶不調だった源田壮亮が、20日までの6試合で、打率.458と打ちまくった。トータルの成績でも打率.268(リーグ15位)と復調している。
注目は15日の対ロッテ戦で、先発の石川歩から初回に147キロ速球を二塁打、6回にも右中間に三塁打を放ち、4打数2安打で勝利に貢献した。
ここ数試合のバッティングを見ると、速いストレートをファールにせず、一ひと振りで決められるようになってきている。これからに期待したい。
<福岡ソフトバンクホークス/東浜 巨/チーム成績:3勝3敗>
ここまで防御率2.66、4勝1敗のという成績の東浜巨。17日の対日本ハム戦で先発し、8回を6安打無失点に抑え、今季4勝目をマークした。
この日は16日に亡くなられた恩人・川村隆史氏(トレーニングコーチ)へ感謝込めて投げたとコメントした東浜。気持ちの面でも強く成長したように思われる、素晴らしい投球だった。
<東北楽天ゴールデンイーグルス/島内 宏明/チーム成績:3勝4敗>
20日の対ソフトバンク戦で、9回に松本裕樹の147キロ速球を右中間席にソロ本塁打を放った島内宏明。2対1という接戦で、ソフトバンクを引き離す貴重な本塁打だった。
島内の20日までの成績は、打率.274(リーグ13位)、7本塁打(リーグ16位)、38打点(リーグ15位)という成績だが、インコースのさばき方が良く、状況に応じて長打狙いやミート中心の打撃も出来ている。チームにとって心強い5番打者に成長している。
<千葉ロッテマリーンズ/角中 勝也/チーム成績:4勝3敗>
今季はまだ規定打席に達していない角中勝也だが、20日までの7試合を見ると、21打数8安打で打率.381と上り調子だ。
注目は17日の対西武戦で、中継ぎで登板した十亀剣の138キロ速球を右翼席、2ラン本塁打を放った。終わってみればこの日、3打数3安打3打点の活躍を見せた。
打席ではバットを短く持ったりスタンスを広げたりと工夫をしている角中。若手はぜひお手本としてみてほしい。
<北海道日本ハムファイターズ/大田 泰示/チーム成績:4勝3敗>
20日までの7試合で、26打数9安打で打率.346と好調を見せつけた大田泰示。今季の成績でも打率.297でリーグ7位につけている。
注目は19日の対ロッテ戦で、6回1点ビハインドの場面で代打で登場し、リリーフ登板の東條大樹から左前2点適時打を放った。これが相手のミスを誘い、逆転勝利に導いた。
シーズン序盤は打撃に苦しんでいた大田だが、左右に強い打球が打てる鋭いスイングが復活している。チームにとっては非常に心強い存在だろう。
<オリックス・バファローズ/大下誠一郎/チーム成績:4勝3敗>
15日の対楽天戦で大下誠一郎の打撃が爆発した。2回に辛島航からプロ初打席初本塁打となる、3ラン本塁打を放り、チームの勝利に貢献した。
支配下登録から即一軍合流での殊勲打。身長171センチ、体重89キロというどっしり体型の新人の今後に期待したい。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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