上限5,000人の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、キーマンとなった選手を取り上げて、パ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<埼玉西武ライオンズ/高橋 光成/チーム成績:3勝3敗>
8日の対オリックス戦で高橋光成が9回1安打無失点に抑える快投を見せた。今季5勝目を自身4年ぶりとなる完封で飾った。2試合連続ですばらしいピッチングを披露し、エースとして一本立ちする目処がついてきた。この連勝がどこまで続くか注目したい。
<福岡ソフトバンクホークス/千賀 滉大/チーム成績:5勝1敗>
今季のここまでの成績は防御率3.39、6勝3敗の千賀滉大。8日の対楽天戦で8回を3安打無失点に抑え、13個の三振を奪う力投で今季6勝目を挙げた。
ケガで出遅れていた千賀だったが、復帰後初めて本来のピッチングを見せた。打者を圧倒するような速球とお化けフォークの復活は、対戦チームにとって驚異になるだろう。
<東北楽天ゴールデンイーグルス/茂木 栄五郎/チーム成績:2勝3敗>
13日までの6試合で、茂木栄五郎が23打数9安打で打率.391と好調をキープしている。
11日の対日本ハム戦では10回裏、1死二塁から玉井大翔の137キロのカットボールを右翼席に運び、チームにサヨナラ勝ちをもたらした。
茂木の今季の成績は打率.310(リーグ5位)、7本塁打(リーグ16位)、打点30(リーグ21位)。
今季のスイングを見ると、懐が大きくどんなボールにも対応できている。これをきっかけに、さらにいい成績を残すことに期待したい。
<千葉ロッテマリーンズ/澤村 拓一/チーム成績:4勝1敗>
巨人から“格差トレード”でロッテに移籍し、その翌日に鮮烈デビューを果たした澤村拓一。移籍後初登板でロッテファンの期待に応えた。
8日の対日本ハム戦で6回に登板し、3者連続空振り三振を奪い勝利に貢献した。
最速155キロのストレートと速いフォークボールで今後も三振の山を築いていくだろう。首位のソフトバンクを1ゲーム差で追うロッテ。リーグ優勝するためのキーマンになってくるだろう。
<北海道日本ハムファイターズ/大田 泰示/チーム成績:1勝4敗>
大田泰示が13日までの6試合で、20打数9安打、打率.450と持ち前の打撃力を見せつけた。
注目は10日のロッテ戦で、第2打席にツーストライクと追い込まれてから岩下大輝のフォークボールを左翼線に二塁打、7回にも左中間に二塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。
今季のバッティングは、速いボールはセンターから右方向に、緩いボールは左中間方向にと、追い込まれてからでも対応できている。現在の打率は.293で3割まであと少し。これからに期待したい。
<オリックス・バファローズ/杉本 裕太郎/チーム成績:1勝4敗>
ファームの大砲・杉本裕太郎が中嶋聡新監督のもとで期待以上の活躍を見せている。10日の対西武戦では、5打数4安打と大爆発し勝利に貢献した。13日までの6試合の成績も、18打数8安打、打率.444、5打点と上々だ。身長190センチ、体重102キロの恵まれた体格を生かし、大化けに期待したい。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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