セ・リーグ6球団のキーマンを総括!

 
6月19日(金)に120試合制・無観客で開幕したプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、セ・リーグ6球団のキーマンとなった選手をリポートします。
<読売ジャイアンツ/岡本 和真/チーム成績:5勝2敗>
1週間の成績が、22打数7安打で打率.318、本塁打1、 打点2で開幕当初に比べると少し下降気味。しかし、開幕から現在までのトータルの成績では打率.414(セ・トップ) 本塁打5(セ・2位) 打点12(セ・4位)と全てハイアベレージとなっている。7月1日の横浜戦では守備でも魅せた。5回に梶谷のファウルフライを全力で背走。エキサイトシートに身を預けるような形で、グラブを伸ばして好捕。打つだけではなく守備の方でも信頼を得た試合だった。選球眼もよく、ボール球を振らないので打撃は安定していて、さらに素晴らしい成績を残すだろう。
<横浜DeNAベイスターズ/宮崎 敏郎/チーム成績:4勝3敗>
1週間の成績が、26打数8安打で打率.308 本塁打2 打点7と打点が多く勝負強さを発揮している。開幕から7月5日までのトータルの成績では打率.400(セ・2位) 本塁打5(セ・2位) 打点12(セ・2位)と全てハイアベレージを残している。2017年に打率.323で首位打者のタイトルを獲得し、翌2018年も打率.318と2年連続で.300を打った。昨年は左手骨折による離脱もあり、出場は114試合止まり。3年ぶりに打率.300を下回るなど、物足りないシーズンを送った。今年は7月2日の巨人戦で、4号本塁打も放ち、打率.452と絶好調。3年振り2回目の首位打者を狙える位置にいる。元々タイミングをとるのが上手くリストワークが良いので、これからもどんなボールにも対応できる打撃センスを見せてくれるだろう。
<阪神タイガース/青柳 晃洋/チーム成績:2勝3敗>
6月30日の中日戦、6回4安打1失点と好投。開幕からここまで1勝1敗・先発登板2回・投球回数12・自責点1・防御率0.75で(セ・1位)と抜群の成績を残している。打者のタイミングを外す変則サイドハンド。昨季は開幕からローテーションを守り、規定投球回に自身初めて到達。チーム2位の9勝を挙げるなど、飛躍のシーズンとなった。今季も持ち味のゴロを打たせて捕る投球で2ケタ勝利を目指す。今後も怪我などの離脱がなければチームを勝利に導き、防御率0点台がどこまで続くのかにも注目したい。
<広島東洋カープ/鈴木 誠也/チーム成績:0勝4敗>
1週間の成績が、16打数8安打で打率.533 本塁打1 打点4と打点と絶好調。開幕から7月5日までのトータルの成績では打率.400(セ・2位) 本塁打6(セ・1位) 打点13(セ・3位)とすべてハイアベレージを残している。昨季は自己最多の140試合に出場し、打率.335 、28本塁打。自身初の首位打者、最高出塁率の2冠に輝いている。7月4日の阪神戦では、タイムリーを含む猛打賞を記録。ここまで勝負強い打撃でチームを引っ張っている。また本塁打も6本でセ・リーグトップ。今シーズンは昨年の記録を全て上回る成績が期待出来ると思われる。
<中日ドラゴンズ/アリエル・マルティネス/チーム成績:4勝3敗>
7月1日に1軍登録されて6打数3安打で打率.500と好調。5日の巨人戦で、初のスタメンマスクを被り、先発投手の梅津晃大を好リードして勝利に貢献した。昨シーズンは2軍で52試合に出場し打率.257、2本塁打、21打点をマーク。2020年7月1日に支配下登録され背番号は210から57に変更。7月4日には代打出場後、そのまま捕手の守備につき、2000年7月20日のディンゴ(中日ドラゴンズ)以来20年ぶりの外国人捕手となった。また翌5日にはスタメン出場を果たした。外国人捕手のスタメン出場は、1991年6月12日に出場したロッテオリオンズのマイク・ディアズ以来29年ぶりである。リード面も楽しみだが、強肩、強打の捕手誕生に注目したい。
<東京ヤクルトスワローズ/村上 宗隆/チーム成績:3勝3敗>
1週間の成績が、15打数5安打で打率.333 本塁打1 打点8と打点と絶好調。開幕から7月5日までのトータルの成績では打率.354(セ・7位) 本塁打3(セ・4位) 打点13(セ・2位)とハイアベレージを残している。昨季は高卒2年目で36本塁打、96打点の好成績で新人王を獲得したが、三振数はセ・リーグワーストの184を記録。今季は今のところ、11試合で8三振と確実性が増している。ツーストライク後にセンターから左中間方向に打つ意識が出てきたと考えられる。また7月2日 広島戦では同点で迎えた9回、満塁のチャンスで豪快な左中間へのサヨナラ満塁本塁打を放った。勝負強さもついてきたが、その分警戒もされ、四球が多くなってきた。※5日現在(セ・2位の11個)。
打ちたい気持ちをいかにコントロールして打てるボールを一発で仕留められるかが、今後の課題になるだろう。若き4番の更なる進化に期待したい。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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