昨年Bクラスだったパ・リーグ3球団の出足は!?

 
6月19日(金)に120試合制・無観客で開幕したプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が各球団の戦況を分析します。昨年Bクラスだったパ・リーグ3球団の戦績に注目!
<千葉ロッテマリーンズ/6勝1敗>
注目は移籍後初登板で初勝利を飾った美馬学。昨季までは楽天でローテーションの柱として活躍していたが、開幕第3戦目となる6月21日のソフトバンク戦で、先頭打者を出しながらも強力打線を相手に5イニング1失点で切り抜けた。今季もホークスキラー健在をアピールした。
昨季の美馬を振り返ると、10月6日まではソフトバンクを相手に3勝1敗。7月には完全試合に迫る好投を見せ、対戦成績も防御率1.97と好相性だった。ロッテが優勝争いをしていくうえで昨季日本一のソフトバンク相手に優位に戦えることは、チームにとって非常に心強いだろう。
打線は4番のレアードが絶好調で6月24日のオリックス戦では2試合連続となる3号3ランを放つと、6月26日にも本塁打を放ち、26日時点でパ・リーグトップの4本塁打と4番の役割をきっちりと果たしている。
<北海道日本ハムファイターズ/3勝4敗>
新外国人のバーヘイゲンが6月25日の対楽天戦で来日初登板初勝利を飾った。198cmの長身から角度のある150km前後の速球と、打者の手元で変化するツーシームをコーナーへ投げ込み、6回94球で3安打2失点の好投。打者は、打てると思ってもボールの上を振ってしまい、芯を外されてゴロアウトになってしまう。見た目よりも手元で変化していると思われる。
野手では高卒2年目の野村佑希が、6月25日の楽天戦で、12打席目にして初安打となる中前打を放った。続いて6回には初長打と初打点となる2点適時二塁打。8回は適時三塁打で初の猛打賞、3打点の活躍でチームの連敗を2で止める活躍を見せた。これからの活躍が楽しみだ。
<オリックス・バファローズ/1勝6敗>
山本由伸が6月21日の対楽天戦で8回無失点、被安打3、10奪三振で勝利投手になった。昨年は最優秀防御率のタイトルを獲得しているが、この試合でも相手をねじ伏せるような圧倒的な投球を見せつけた。うなるような最速155kmのストレート、150kmのツーシーム、149kmのカットボール、144kmのフォークと凄まじい球威。加えてストレートと同じ腕の振りで、落差の大きい124kmのカーブも投げてくるので、今季も他球団の打者は対応するのに苦労するだろう。今季はどんな記録と記憶に残る投球をしてくれるのか楽しみだ。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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