舌がんの発覚、舌がんの大手術を乗り越えた先に…

2019年1月、舌がんのステージ4と診断された堀ちえみ。生存率50%と宣告され、一時は「もう悔いはなし!」と人生の幕引きも考えたと告白。そんな考えを変えたのが末娘の涙。家族のために生きると決意し、2月に舌の6割以上とリンパ節を切除、太ももの組織を移植する手術を受けた。
痛みやつらいリハビリを乗り越えて、ようやく出口が見えた矢先、4月に食道がんが発覚。そのショックは舌がんの時よりも大きいものだった。幸いにして食道がんは早期発見で手術ですべて取り除き、病理検査で「ステージ0」と判明。家族や医師たちに支えられながら「生かされている」と実感してからは、それまでとは物の感じ方や見え方が大きく変わったという。

本書で明かされる、舌がん以前の、壮絶な闘病体験

「がんになって失うものもあったけれど、得るものもたくさんあった」
「がんが教えてくれたことをお伝えしたい」
「舌がんになって、たくさんの貴重な経験をし、さまざまなギフトをいただいたのだから、私も何かを残したい。応援してくださるファンのみなさま、病と闘っている方々、そして家族のために…私はこれからも前を向いて歩いていきます」
と思いを語る堀ちえみ。現在、発話のリハビリ中で、まだ思うように言葉で伝えられない分、一生懸命に文字で綴った。

本書のタイトルに込めた思い

10月20日に行われた発売記念サイン会で「今後リハビリを経てやりたい仕事は?」と聞かれ、「やはり歌いたいです。歌が歌えるようになったら、デビュー40周年記念のライブをやりたい。(中省)ですから今はリハビリに励んで、絶対に実現させる!という夢に向かって頑張っています。」と語った堀ちえみ。
本書のタイトル『Stage For~』は、がんの進行を示す数字と、堀ちえみがいろいろな人のために再びステージに立ちたいという思い(Stage For Family, Fan, You…)を掛けたもの。絶望的な響きをもつ「ステージ4」が、希望のステージに変わることへの願いを込めている。

書籍概要

 
新刊概要
『Stage For~ 舌がん「ステージ4」から希望のステージへ』
著者
堀ちえみ
発売
2019年10月21日
定価
本体1,300円+税
発売元
株式会社 扶桑社

著者情報
堀ちえみ(ほり・ちえみ)
1967年2月15日、大阪府堺市出身。第6回ホリプロタレントスカウトキャラバンで芸能界入りし、1982年3月「潮風の少女」でデビュー。 1983年に出演したドラマ「スチュワーデス物語」が日本中で大ヒットし、アイドルとして歌にドラマに活躍。現在は7児の母として、テレビ出演の他、教育や食育にまつわるトークショー、音楽活動と幅広く活動中。2017年、デビュー35周年を迎え、アニバーサリーライブを開催。「hori-day」:堀ちえみオフィシャルサイトで日々ブログを更新中。
※この記事はauテレビでも掲載されました。
http://sp.tvez.jp/(スマートフォン向けサイトです)
この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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