共演ホアキン・フェニックスと無言で散歩!?


© 2018 Annapurna Productions, LLC. and Why Not Productions. All Rights Reserved.

 
7月5日(金)に日本公開が決定した、ジャック・オーディアール監督最新作『ゴールデン・リバー』。この度「名作映画に必ずこの男あり!」と言われ、映画ファンからも愛され続ける個性派俳優ジョン・C・ライリーの特別インタビュー映像が到着した。
映像は、自身が権利を買い取ってオーディアール監督に映画化を依頼したほど惚れ込んだ本作の原作(「シスターズ・ブラザース」)について語るシーンから始まる。
「この本の感情の豊かさが気に入ったんだ」と、そのきっかけを振り返り、「3人男兄弟がいるので関係性とか力関係とか共感できた」と、自身のプライベートと本作のリンクする点に触れる。
そのほか主人公となるシスターズ兄弟に関して「なぜ、この役(イーライ)に選ばれたのか?」との質問に「もう一方の役(チャーリー/ホアキン・フェニックス)の可能性を考えたとき、当時もっと太っていたから、自分が太っている方を演じるのが自然だった」と答えるなど、ユーモアたっぷりの一面も。
最強の殺し屋と呼ばれるほど暴力的なのに、一方どこか抜けていて憎めないシスターズ兄弟。重要なテーマともなる“兄と弟の奇妙な関係性”に関しては「鍵はトラウマだ」「生まれたときはただの普通の兄弟だったはず」「まるで“2人で1人”のようにも見える」と言及、“傑作サスペンス”との呼び声も高い本作を読み解くためのキーワードを明かしている。


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また、弟を演じたホアキン・フェニックスと兄弟の絆を演出するために行ったことは、演技についての議論ではなく、スペインの丘の上にあるマリア像まで1時間半、無言で一緒に歩き「ただお互いの存在を感じあった」と語り、個性派俳優と名高い2人らしい独特の役作り方法についても明かしてくれた。
本作はジャック・オーディアール監督初の英語作品でもあり、キャストは『シカゴ』のジョン・C・ライリー、『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、『ナイトクローラー』のジェイク・ギレンホール、『ヴェノム』のリズ・アーメッドと実力者ぞろい!愛おしさを滲ませるキャラクターの掘り下げなど、ジャック・オーディアール監督は西部劇ジャンルに新しさを与えたエンターテインメント作品に仕上がっている。
ジョン・C・ライリーのインタビュー映像はこちら

映画情報
映画『ゴールデン・リバー』
7月5日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー


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時はゴールドラッシュ。普通を夢見る兄と、裏世界でのし上がりたい弟は最強と呼ばれる殺し屋。政府の内密な依頼で偵察係と追うことになったのは黄金を見分ける化学式をみつけた化学者。しかし黄金に魅せられた4人は手を組むことになり――。トラウマ、憧憬、疑心、かすかな友情。組むはずではなかった4人の思惑が交錯し、思いがけないラストへと加速する傑作サスペンスドラマ。
監督
ジャック・オーディアール『君と歩く世界』
原作
「シスターズ・ブラザーズ」パトリック・デウィット(創元推理文庫刊)
出演
ジョン・C・ライリー『シカゴ』、ホアキン・フェニックス『ザ・マスター』、ジェイク・ギレンホール『ブロークバック・マウンテン』『ナイトクローラー』、リズ・アーメッド『ナイトクローラー』『ヴェノム』

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※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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