海外旅行の際、翻訳アプリや地図アプリなどスマホは本当に頼りになります。また、現地でメッセージアプリやSNSなどを使いたいという方も多いと思います。
 
そこで、「現地でスマホのネット接続をどうするか?」ということを考えるのですが、現状、以下の4つの方法が選択できます。
 

  • 契約しているキャリアの海外プランを利用
  • 日本でWi-Fiルーターをレンタルして利用
  • 現地の無料Wi-Fiスポットのみを利用
  • 現地のSIMを利用

 
一番手軽なのは、キャリアの海外パケット定額を利用することだと思います。国内で利用しているのと同じ感覚で使えますが、1日980円~2980円とかなり高額なのがネック。980円で収まるのは通信容量25~30MBなので、あっという間になくなってしまいます。
 
 
そもそも自分はキャリアの契約回線がないので、この方法は使えませんし、あっても使いません。
 
また、国内でWi-Fiルーターをレンタルして持っていくこともメジャーな方法だと思います。これは地域にもよりますが、だいたい1日の通信容量が500MBで4Gの高速回線のものを借りると500円くらいから。これに保証料などが加わります。
 
それほど高いわけではありませんが、Wi-Fiルーターとの接続設定が必要で、慣れていないとうまく設定できない可能性も。
 
そして見落としがちなのが、出国日と帰国日もレンタル代がかかること。これってムダですよね。
 
3つ目の無料のWi-Fiスポットのみを利用することのメリットは、料金がまったくかからないこと。そのかわり、いつでも自由に接続できるわけではありませんので、たまにつなげればいいやという方向け。
 
海外は無料のWi-Fiスポットが普及していますが、海外でのWi-Fi利用に慣れていないと、正直ハードルが高い。
 
そこで登場するのが、本命の現地キャリアのSIMの購入です!
 
購入するのは料金先払いのプリペイドSIM。旅行者用のプリペイドSIMがある国も多く、かなり安くネット回線を確保できる上、使いすぎて高額請求される心配もありません。しかも、現地のキャリアなので通信環境は当然ながら安定しており、快適に使えます。
 
この方法を使う場合、絶対に必要になるのが“SIMフリー端末”です。出国前に必ずSIMロック解除をするか、SIMフリーの端末を購入しておきましょう。
 
そして、事前に下調べも必要です。空港で契約できる場所、プランなどもしっかり調べておくと、購入の際に慌てることがありません。幸い、海外で現地SIMを購入した方の情報が検索するとたくさん見つかります。自分もいつも活用させていただいています。
 
そのほか、契約の際にはパスポートのコピーが取られます。また、現地の住所が必要な場合もありますが、ホテルの住所を書けばOK。電話番号も必要な場合は、ホテルの電話番号か自宅または携帯電話の番号の頭の0を取り、+81をつけた番号を記入すればOKです。たとえば、携帯電話の番号が「090-0123-4567」なら「+81-90-0123-4567」とします。
 
契約の際の会話は英語が基本。ですが、英会話が苦手でも問題ありません。空港のお店ではプランを明記しているところが多く、指差しと単語のやりとりでなんとかなります。必要な日数と容量、SIMカードのサイズを書いて渡す方法でも、ほとんどの場合大丈夫です。
 
また、価格は必ず確認してください。想定していたプランと違うものが用意されていることもありますので、ここはうやむやにしてはいけません。
 
そして、大事なのは必ずアクティベートしてもらうこと。何も言わないとAPNの設定やアクティベートをしてくれないことも珍しくありません。このあたりが日本のサービスとは違うところですので、「アクティベート、プリーズ」とお願いしてください。
 
また、必ずネットに接続できることを確認してから、その場を離れましょう。移動してからつながらないことが発覚すると、いろいろ面倒なことになります。
 
ハードルが高く感じるかもしれませんが、これで現地の通信環境が安く使えます。旅行者用のプランはかなりお得な料金設定になっているので、ぜひチャレンジしてみてください!
 
次回は、実際に海外でSIM契約をしたレポートをする予定です。

この記事を書いた人
小日向 淳/フリーライター/1970年東京都生まれ。
商社の営業を退職後、専門誌でライターとしての仕事をスタート。現在はフリーライターとしてオールジャンルの記事を書籍、雑誌、Webで執筆。趣味はサッカー観戦と音楽鑑賞、車と自転車いじり。

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